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「建築を語る」と「連戦連敗」

会計と税務の世界に入られる若い人になにか薦める本がありますかと聞かれたら、そのうちの1つとして、安藤忠雄さんの「建築を語る」と「連戦連敗」の2冊を挙げたいと思います。

それぞれ1998年と2000年に大学院で行われた講義をもとにまとめられた本ですので、20代の人へ向けて書かれています。私が読んだのは31歳の頃だったと思います。

安藤忠雄さんは今最も有名な建築家の1人です。
大阪の高校を出て、大学に行くことなく、世界各国を旅し、独学で建築を学んだ建築家です。若い頃は海外へ行くためにプロボクサーをしていたこともあるそうです。

本を読むと「建築は闘いである」「建築家とは厳しく、困難な生き方だ」という前向きに闘って生きる姿勢と、「建築に夢を見た」という清々しさが、一体となって伝わってきます。

徹底的に勉強することの大切さや、基礎を学ぶことの重要さなど、私たちの仕事にも通じることが書かれています。

そして長い時間にわたる継続的な努力で、夢をかなえることの価値が語られています。

ルイス・カーンという50歳を過ぎてから偉大な業績を残した建築家は、後年、活躍し始める以前は何をしていたのかと問われると、決まって「スタディしていた」と答えたそうです。

「20代の思いは、40代ではなかなか理想通りにうまくいきませんが、50代、60代にはきっと花開きます」という安藤忠雄ご本人の言葉も、最も印象に残ります。
私もそうであれるよう、スタディし続けようと思っています。

もう1つ、私がこの本から大きく影響を受けたのは「グランドツアー」です。
グランドツアーとは、17世紀頃のイギリスで、貴族の子弟がフランスやイタリアなどヨーロッパ大陸を数年かけて旅をして、幅広い教養を身につけて帰ってくる、習慣の呼称です。
私はこの本でこの言葉を知り、それから熱を出したように、機会を見つけては海外へ行くようになりました。

旅も仕事も、自分を大きくすることができる、グランドツアーであると思います。

私の仕事もまだグランドツアーの途上にあるだろう、と思っています。
これからも頑張ります。


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